2023/01/18
2022年度シーズン「新海苔プレミアム」誕生物語
こんにちは☀️
先日お知らせしたとおり、今シーズンも、初摘み海苔の中で最も美味しく出来上がった『新海苔PREMIUM』の選定・焼成が完了し、販売がスタートしました✨👏
“初摘み一番海苔”と一言で言っても、漁場の栄養塩の状態、潮流、気候や育苗の成否など、様々な要因によって、その味は全く違います。
この「新海苔PREMIUM」で使用している海苔は、今シーズンマルコ水産で育て上げた初摘み一番海苔を、水揚げ日、漁場ごとにすべて自分たちの舌で食べ比べて味を記録し、吟味したうえで一番おいしいものだけを厳選、さらに焼き方もにもこだわり、風味を損なわないよう、あえて「火入れ※」をせずに焼き上げています。
※火入れとは、乾海苔をさらに乾燥させる工程のことです。乾海苔の状態で10~12%含んでいる水分を、火入れにより2%前後にまで乾燥させます。日持ちさせるため、縮みのないきれいな焼き上がりに仕上げるためなどの理由で、通常は必ず行われる工程ですが、水分と同時にある程度風味も損なってしまうデメリットもあります。こちらの商品では、最高の海苔の風味を漏らさず焼き上げるため、火入れをしていませんので、焼き上がりに多少の縮みがあります。
さて今日は、そんな今シーズンの「新海苔PREMIUM」の誕生の物語を皆様にご紹介します💁♀️
10月1日の種付けから始まった2022年度シーズン。その後の育苗まで、今年は天候にも恵まれカラッとした秋晴れの日が続きました。干出のムラから、少し芽の薄い網はありましたが、おおむね良い網に仕上がり本張りへ。
近年、栄養塩の不足から、漁期終了を待たずに網を撤去する年が続いていたため、漁期を確保するために、本張りを1日でも前倒せないかを検討しました。過去の経験から、水温が高い時に張り込んだ網は、生理障害が起こりやすいことはわかっていました。それでもそれを検討せざるを得ないくらい、近年の栄養塩不足は深刻です。リスクを覚悟で、少し水温が高い時期からの本張りを決行しました。
水温が高いと、魚の動きも活発で、例年以上の食害にも悩まされました。予測はしていましたが、やはり生理障害も発生し、芽が弱いためシケの荒波で収穫間近の成長した海苔が大半流されたりもしました。そのため、結果的には一番摘みの収量は例年よりも少なく、希少なものとなってしまいましたが、獲れた海苔は風味豊かで柔らかい、最高のものになりました。
そんな今年のプレミアムには、瀬戸内海のほぼ中央に位置する「高井神島」沖の漁場のものを選びました。口どけの良さと、上品な甘みのある優しい味です。
ぜひ一度、ご堪能ください🤲💓
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