“惑香(まどか)”の由来:その風味と香りで人を惑わせるほど魅力的
牡蠣の殻を美しく身入りをよくする、シングルシード養殖
シングルシード養殖というのは、牡蠣を一粒一粒、バラバラの状態で籠にいれて養殖する方法を言います。
広島県では、多くはカルチ式養殖を採用していて、ホタテの貝殻に牡蠣の種をつけてそれをロープに連ねて海中に沈めて育てます。
ところがマルコ水産の牡蠣は、あえて手間も時間もかかる“シングルシード養殖”を採用しています。
それは、殻を美しくし、身入りを良くし、美味しくてまた食べたくなる牡蠣にするためです。
「はえ縄式」と「杭打ち式」を併用し、鍛えられた貝柱、ぷりっとした身を噛みしめると濃厚で甘みも口の中で広がるマルコ水産のこだわりの牡蠣。それが“惑香”です。
籠を揺らし形を整える、「はえ縄式」
小さな稚貝がある程度成長し、くい打ち式漁場での干出に耐えられる体力がつくまでの間、はえ縄漁場で育てます。
くい打ち漁場で鍛えられたあと、もう一度、はえ縄漁場に戻します。
黒い球体のフロート(浮き)が波によって揺れることで、籠も一緒に揺れるため、それによって牡蠣が動くので形の整った綺麗な牡蠣になります。
牡蠣を鍛え旨味を引き出す、「杭打ち式」
はえ縄式である程度、牡蠣が成長した後、杭打ち式に移動します。
潮が引いたときには海水から外に出るため、牡蠣は自分を守ろうと口をギュッと固く閉めます。
その時、貝柱が発達し大きくなり歯ごたえも出てきます。また牡蠣の密閉性も高くなり、保水力を高め、甘味も増します。
潮が満ちているときは、牡蠣は海水に浸かることで自由に口を開けて、餌を勢いよく食べ、更に成長していきます。
「はえ縄式」と「杭打ち式」を併用し、旨味を凝縮
一般的に牡蠣は、適度なストレス環境下で育つとグリコーゲン、コハク酸、グリシンといった三つの旨味成分が凝縮されると言われており、マルコ水産では、「はえ縄式」と「杭打ち式」を併用した独自の技術で牡蠣の成長を促し、形が良く美味しい牡蠣を育てています。
厳しい基準の浄化管理で夏でも安心・安全の牡蠣
生食用として牡蠣を販売するには、広島県の厳しい基準を満たす施設で96時間(夏期)以上、牡蠣を浄化する必要があります。
マルコ水産では、自社に浄化施設を導入し、出荷前に夏期96時間、冬期24時間の浄化を行っています。
マルコ水産の牡蠣の浄化施設は、広島県福山市保健所より「生食牡蠣取扱施設」としての確認を受け、常に安心・安全の牡蠣を提供しています。
そのため夏も含め一年中安心してお召し上がりいただけます。
長年、海苔の養殖で海を知り尽くし、こだわりの牡蠣が生まれました
マルコ水産は、広島県福山市内海町の田島で1964年から半世紀以上、海苔の養殖を行ってきました。
田島は、瀬戸内海の真ん中で年中を通して水質基準を満たし栄養豊富な海であり、その性質を知り尽くした私たちが独自の養殖方法で牡蠣を育てています。
鍛えられた貝柱、ぷりっとした身を噛みしめると濃厚で甘みも口の中で広がるマルコ水産のこだわりの牡蠣。その風味と香りで人を惑わせるほど魅力的な牡蠣、“惑香(まどか)”を是非一度、ご賞味ください。
牡蠣の開け方
牡蠣の殻の平らな面を上に向けて2時の場所からオイスターナイフを入れます。
オイスターナイフを図のように中心付近まで入れます。
では、実際に入れてみます。
端をペンチかキッチンバサミなどで切り落としてすき間を作り、オースターナイフを入れて、図のように扇を描くように動かし貝柱を切り離します。
※水分を多く含んでいるため、お気を付けください。
※赤い丸印の位置辺りに貝柱があります。
上の殻を開け、殻についた膜を切り離します。
上の殻を取り除きます。
下の殻についている貝柱を切り離します。
身をひっくり返します。
お好みでレモン汁などをかけて、美味しい牡蠣 “惑香(まどか)”をお召し上がりください。