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マルコ水産 新着情報

2024/11/07

「海」の環境について考えてみた

こんにちは!

10月初めに種付けして冷凍していた網を、10月30日から海に出し、育苗が始まりました。毎日早朝に出港し、網を干出・洗浄してお手入れします。近年では珍しく、海の環境は絶好調!栄養豊富で赤潮もなし!どうかこのまま続きますように…

さて、今日はマルコ新聞2024年1月号より【「海」の環境について考えてみた】というお話をご紹介します。あくまでも自説、長くなりますが、ぜひご一読ください。

 

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「海」の環境について考えてみた。(あくまでも自説です)

マルコ水産は、海苔養殖を創業し60年ですが、定置網漁はもっと古くからやっていて、何年になるかはわかりません^^;長年、毎日海に出て海を見てきましたが、その間、海の環境は随分と変化してきました。

 年配の漁師に聞くと、昔は栄養塩が豊富だったので、海苔も黒々した海苔がシーズン終盤まで採れ、食害に悩まされることもなく、定置網も今よりたくさん網数があったのに今よりたくさんの魚が入り、春先からクラゲが大量発生することもなく、磯には海藻が生い茂った藻場があり、浜にはあさりをはじめとした貝類がたくさんいて、岩場には牡蠣がたくさん付いていて落ちて流れた天然牡蠣を海岸で拾って食べていた、など今では考えられないほど自然環境は豊かでした。僕が小中学生の頃でも一部、まだそういう記憶はあります。

 今は、全く逆です。栄養塩が少なく海苔はすぐに色落ちし、チヌによる食害でまともに収穫できる漁場は少なくなり、定置網に入る魚も少なく魚価も低迷。クラゲの大量発生で漁期は短く、磯はアイゴの食害で海藻がほとんどなくなる。チヌやエイの食害であさりやカキなどの貝類は食べ尽くされて、放っておいたら全くいなくなる。漁業を通して、海が激変しているということが僕たちにはよくわかります。

 職業としての「漁業」の未来については、ビジネスモデルの転換をしないと、食べていけなくなる、というお話は、以前のマルコ新聞で書きました。(Vol.12、HPの新着情報欄2023.4.28にも掲載)しかし、環境としての「海」そのものの変化にも目を向けなければなりません。僕は、地元瀬戸内海のことしか語れませんが、聞こえてくる話だと、日本では全国どこでも似たような問題があって、恐らく原因も似ている。

 ここからは、自分で調べたり有識者から聴いた話を踏まえた自分の推論ですが、その大きな原因の1つは温暖化に起因する水温の上昇です。 水温が上昇すると、今まで生息できなかった高水温帯の生き物が増殖し始めます。その代表格が「アイゴ」です。

アイゴの餌は海草です。春先から芽生え始めた海草は、夏から秋にかけて、アイゴが大群で押し寄せてすべて食べ尽くします。

 アイゴは水温19℃を下回ると活性が鈍るので、冬はあまり活動できなくなります。しかし、チヌは高水温の季節は肉食ですが、冬は草食主体となり主に海草を食べます。以前は藻場があり海草がありましたが、今はアイゴが食べ尽くしているので藻場がありません。困ったチヌは、食べ物を探して海苔にたどり着き、年々海苔の食害がひどくなっていく。

 これが近年ひどくなっている海苔の食害の原因なのではないかと考えています。チヌという魚は、昔からたくさんいたのに、昔は少なかった食害が近年ひどくなったこととも、整合性があるように思います。

 そして近年春になると、かなり早い時期からクラゲが大量発生し、漁業被害を受けます。クラゲの生態は、護岸用などの人口構造物に、「ポリプ」というクラゲの幼生が付着し、成長が始まります。そのため、護岸工事でコンクリート構造物が増えたため、クラゲも増えた、との説もありますが、人口構造物自体はここ数年で増えたものではなく、もっと前に完成しています。ここ数年で劇的に増えたクラゲの原因としては無理がある気がします。

 以前は、そうした構造物にも海草が生い茂り、表面は覆い尽くされていました。ところが今は、前出のアイゴのせいで表面には何もついていません。従って「ポリプ」が付きやすくなり爆発的にクラゲが増えたと考えれば、辻褄は合う気がします。

 そうなると、近年起きている大きい海の変化は、アイゴが大きな原因の一つであると言えるのではないでしょうか?駆除すべきは、「チヌ」や「クラゲ」ではなく「アイゴ」が本丸であるような気がします。人間の目に顕在化して見えてくるのは、漁業被害としての側面ですが、アイゴによる藻場の破壊がもたらす、生態系への悪影響は計り知れないはずです。藻場の存在意義は、他の生物の住みかや餌場、光合成による酸素供給など多岐にわたり、影響を受ける生物は多くいるはずです。だから藻場は必要です。でも、藻場再生のために直接的に藻場を作るのは、現在の環境下だと、アイゴに餌をやるのと同義で、ますますアイゴの繁殖に寄与します。藻場を再生するためには、アイゴの個体数削減が必須だと考えます。

 というのが、僕個人の見解で、ゆえに「アイゴの個体数削減」を、環境を守る(というか整える)ための1丁目1番地として、関係者に働きかけています。それに成功すれば藻場は再生し、海苔の食害も減り、クラゲの大量発生も起きにくくなる。ただ、あくまでも僕個人の見解なので、科学的に検証できる力のある方の協力が欠かせません。どなたか、そういう方、いらっしゃいませんかね?(-_-;)

 

(マルコ新聞Vol.19  2024年新春特別号より抜粋)
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